2004年11月、時を刻み始めたROSSOの歴史。
それは、豊中・ロマンチック街道の一角ではじまりました。
高台特有のちょっと緩やかな空気の中で、主張しすぎることなく、かといって埋もれてしまうことのない外観は、この街角にしっくり馴染み、いつのまにか「美味しい目印」として知られる存在に。
ドアを開ければ、そこは少しだけ非日常的な空間。無垢材を使ったダークブラウンのフロアと思いのほか高い天井は、さながらイタリア・トスカーナのリストランテ。
昼は明るく、開放的に。夜はシックに、落ち着きのディナーを。多彩な表情を見せるこの空間に、ひと時の語らいが響きとなって溶け込んでいきます。
さて、ROSSOという名のルーツである、赤い薪窯のお話。
奥の厨房に腰を据えるこの窯、500℃にもなる高温と遠赤外線の効果で、自慢のピッツァはもちろん、肉や魚、さらに野菜など素材の持つ美味しさをグンと引き出してくれる、まさになくてはならない存在。一人前に扱うには少々手強い存在だけに、窯を任されるまでには薪の種類や扱い方、炎の回り方、あるいは料理の出し入れのタイミングなど、さまざまなポイントを熟知しなければなりません。
今日も自慢の赤い薪窯から次々と生まれていく、本場さながらの一皿。窯の前に陣取る職人の技も、一緒に味わって見てください。
「ありそうでなかったお店」をつくること。それがROSSO開店のきっかけでした。
お届けしたいお料理のこと、室内装飾のこと、キャパシティのこと、そして何より「どのようなお客様に、どのようにお楽しみいただくか」というホスピタリティまで、自分たちが「あったらいいな」と感じるお店にしたいと思いを募らせてきた9年間。おかげさまで、開店以来延べ100万人を超えるお客様にお越しいただくなど、すっかり街に溶け込んだ存在に。
ROSSOはこれまでも、そしてこれからも、お客様とともに「美味しいイタリア」を訪ねる旅を続けていきたいと願っています。